IE9ピン留め

Pianist Lovers by Lialeh*ライラ

arusione23.exblog.jp

宇宙の那辺に転がる音符♪たちと愛しき再創造者たるピアニストたちを賞讃する部屋です。お気楽に?

私はケンプが弾き手のシューベルトのソナタ全集を持っていて、ほっこり寛ぎたい時によく聴く。
お茶を啜りながら聴いていると、だんだん、シューベルトが呟いているという事に気がついた。
おや、これは、彼のダイアリーなのだな。と思った。

ソナタとはイタリア語で「演奏するもの」という意味があるそうだが、それに作曲家はそれぞれの個性に応じて【意味】を与えているようである。
モーツァルトは悲喜劇織り交ぜたオペラのようであるし、ハイドンは建築のようだ。

ショパンはどうだろう?
ショパンのソナタ3番は?
これは、彼の魂そのものではないか? 虚飾もない、剥き出しの彼そのものを描いている。
自画像だ。

それを見事なまでに現しているのは、ポゴレリチの演奏にある。
第一楽章の物憂げに始まるプロローグ。ジョルジュ・サンドが見出した気弱で愛らしい人物像。大胆さと繊細さを同時に兼ね備えた、孤高の魂。
第二楽章は、どことなく皮肉めいた陽気さがある。それも彼の一側面なのだろう。

第三楽章の決してその手に届かないもの、切望するものへの惑い、憧憬が痛い程伝わって来る。
非常にゆっくりとしたテンポはまぎれもない、ショパンのそんな痛々しい柔らかな魂を、堅い殻から、そっと引きはがすかのようだ。

持って生まれた病に冒されているショパンは、明るい日の光を嫌ったという。
暗闇の中でしか存在出来ない彼は、華やかで強いものへの渇望があったのだろうか。
そんな真夜中の嵐の中でもがくような、第四楽章は激しい雨風に打たれながら疾走していく。


多くのピアニストはこの曲を己の技巧を提示するため、
または、己の内部にこそ入り、音楽を表現している。

が、ポゴレリチに己がない。
彼ほどに、作曲した人間の意図に寄り添うピアニストはいないのじゃないだろうか?特にショパンはそうだ。彼はショパンコンクールでファイナルに行かなかった。が、それは正しかったと思う。なぜなら、あまりにも彼は自らを顕示していなかったからだ。いや、勿論、非常に特異なピアニストであることを世に知らしめた事は確かだ。彼はショパンを結局はただならない程に理解し、愛したに違いない。だから、私は彼をシャーマン的ピアニストだと呼んでしまう訳なのだが.....。彼の演奏は大変な物議を醸したが、彼はそれを鼻で笑った事だろう。

彼は自らを滅して、ショパンを表現していた。ショパンそのものを。
誰もそれを見抜く事が出来なかった。彼の伴侶とアルゲリッチ以外は......





合わせて是非こちらも、聴いて下さい。




# by arusione23 | 2011-12-12 23:18 | イーヴォ・ポゴレリチ | Comments(0)



part 3です。

I think some performers don't even try to figure out how would the composer want his piece to be played like.
(ほとんどの演奏者は作曲家が作品に取り組む時、作曲家がどうしたいかなどとすら考えずに演奏するのではないでしょうか。)

But, what was before the creation? What was before the work? What inspired it?
(しかし、創作される前に何があったのか、この仕事をする以前は?何から影響を受けたのか)

What was the source that provoked one to create this music? Which source? Where did it come from?
(何から刺激を受け、どんな源からこのような音楽が創作されたのか。どこに根源があり、どこからやってきたのだろう?と僕は考える訳です。)

Where did this meldoy come from ? How come it's so beautiful? Why is it not ordinary?
(このメロディはどこからやってきたのだろう?なぜこんなにも美しく、こんなにも尋常ならざるものなのだろう?)

That is where the performer has to find his ideas, to find out how would the composer like his work to be performed,
(演奏者は彼のアイデアがどこにあるか見つけるべきなんだ。作曲家が自分の仕事を本来どのように弾きたいかを見つけてあげるべきなんだ。)

Where to look for his ideas, rather than to follow I would not say the remarks things which are left in the text, how the composer would like it to be played.
(彼のアイデアが何処にあるか探し、僕は批判する事一切なしに、テキストの落ちているものから作曲家が残した彼の真にやりたい事を追い求めているのです。)

Alice: Let's do it again.
(もういちどやりましょう。)

ショパンコンクールでの彼にターン。ソナタ2番ファイナルを弾き終える。

Alice: When they wanted to find a mistake in his performance in the First stage of the Chopin Competition,they analyzed the Scherzo but they couldn't find anything to complain about because he performed everything exactly as composer intended it to be played.
(ショパンコンクールで審査員は第一審査のスケルツォの演奏に対して彼らは文句をつける事が出来ませんでした。なぜなら、演奏は全て完璧に作曲家がまさに演奏しようとしていた通りに彼は演奏したのですから。)

In his performance:fortissimo is fortissimo, while mezzo forte is mezzo forte.
(彼の演奏はフォルテシモはフォルテシモ、メゾフォルテはメゾフォルテでした。)

We give enormous significance to dynamics while working.Enormous.
(私たちは巨大でダイナミックで尺度のない事に打ち込んでいます。巨大なものです。)

ショパンコンクールの映像。ポゴレリチにアルゲリッチ。

Pogorelich: A scandal is something worst that can happen to real artist.
(スキャンダルとは現実の芸術家の身にふりかかることができる最悪のものです。)

Because instead of describing his music they start describing one's clothes.
(彼の音楽について記述する代わりに、彼らは人の服装について記述し始めます。)

Instead of trying to find what is nice in one's music, what is real, what is pure, what is deep people are looking for exceptional effects,unusualness,a controversy.
(彼の音楽の素晴らしさや、何がリアルであり、純粋さや、到達した深さを見つける代わりに、人々は例外的な結果、異常、論争を捜しています。)

By hearing that something is controversial about some personality, people immediately start thinking everything is controversial, so you must have violent eyes and painted hair,and... Very strange.
(何かがある個性に関して論争の的になっていると聞いていることによって、人々は、すべてが論争の的になっていると直ちに考え始めます。したがって、闘争的な目と着色した髪を持っていなければなりません...非常に奇妙です。)

Finally, it's gone, you know, for me.
(やっと僕に関する事はご覧の通り終わりましたけどね。)

Alice:His nature is completely different than people usually think.
(彼は根本的に普通の人の考え方と違っています。)

He doesn't pay attention to anything.
(彼は何に対しても注意を払いません。)

Interestingly, not even critics.
(評論家にさえ注意を払いません。)

He considers a critic should always be positive. That's the sense of it.
(彼は批評家は常にポジティヴでなければならないと見なしています。そのセンスが大事だと。)


映像観ての感想。

最後の流し目が良いですね?(笑)皮肉っぽい微笑みも。末席に座っていますが、このコンクールの勝利者って誰?といった印象です。ダンタイソンも天才的な才能あるピアニストでアジアで初めての優勝者でしたから素晴らしいには違いないのですが。どうやら彼はショパンコンクールの年の前年は重傷の肝炎を患い1年も休養していたらしいですから、どうやら病み上がりだったためもあり激やせしており、なんとなく倦怠しているというか、だるそうでしたよね。大学を卒業する年に次々とコンクールで優勝をし、アリスと結婚し、ショパンコンクールに挑んだという訳ですから、次々とドラマティックに人生の転機が起こった時であり、倦怠の中にも高揚と人生のターニングポイントにいるというセンセーションが彼に沸き起こっていた時なのですね。
当時はまだソビエト体制であるモスクワ音楽院ではかなりスキャンダラスだったのではないでしょうか。20歳近くも年が離れていた教師との結婚ですからね!!(しかも略奪婚です(爆))是非このニュースに立ち会っていたかったですね。残念!!

この映像はちょうどコンクールから3年経過していた訳ですが、コンクールの時よりも真っ当で幸福そうに見えます。話し方や雰囲気もまるで違います。落ち着いていて、頬が健康的な色をしております。
服装もごく普通。
コンクールのドキュメンタリーの映像(ワルシャワの覇者)にも彼がリハーサルしているものがあったのですが、ガスパールのオンディーヌを弾いていました。ショパンコンクールの最中にオンディーヌ?!
彼にとってこの夜のガスパールは、大変な意味を持つのかなと推測します。彼は何度となく演奏会でこの曲を披露しています。その度に新たな境地を開拓してきたようです。

これは私の勝手な推測ですけれども、この音楽をアリスに教わっている時に彼女への思慕を覚えたのかもしれないのかなと。アリスも思い入れがある曲だったに違いありません。
そして何か彼が芸術的なインスピレーションの源泉として活用しているのかなという気も致します。
それだけ、非常にシャーマニアックでミステリアスな音楽なのですね。。

そして彼自身の証言は以外にも控えめで痛烈な批判を殊更慎重にしている気がします。
彼は確かにこのスキャンダルで世に飛び出した事は確実ですし、世界的な注目があり、見えない部分でのバックアップも強烈にあったのだろうと感じます。
けれども、落選という汚名は常について回った事だろうし、それに苦悩しない訳ではなかったと思います。

彼自身のちに、「イーヴォ・ポゴレリチ国際コンクール」を開催したらしいですが、金賞受賞者には異例の高額な賞金額に、様々な特典があったとの事です。しかも、彼と彼の妻は金賞者をふたり受賞させたのでした.....。


# by arusione23 | 2011-11-27 17:46 | イーヴォ・ポゴレリチ | Comments(0)




part1に引き続きpart 2です。


how old have you been when piano started to occupy most of your time?
(いつからピアノがほとんどのあなたの時間を占め始めたのですか?)

I think I was 11 years old. This is tome I left for Mpscow…
(11歳頃だったと思います。ちょうどモスクワに発った時期です。)

Did you win some competition to get to Moscow Consevatory?
(モスクワ音楽院の中のコンクールで受賞した事がありましたか?)

Yes,at several of them.
(ええ、何回か)

音楽院の建物の映像にターン。

He had many rivals at prestigious Mosvow Conservatory.
(彼は名門であるモスクワ音楽院でたくさんのライバルがいました。)

some children couldn't make it and they left the Conservatry.
(何人かの子供達はついて行けずに音楽院を去りました。)

I'm sure they've put stress on the technical development of course?
(勿論、それはテクニックを付けるための練習に大変なストレスを感じたためという事ですね?)

Yes, we had separate exams in scales. And we had play etudes and everything.
(そうです。私たちはレベルに合わせて個別の試験がありました。そこで練習曲以外も全ての事を習いました。)

It was quite fun, but not for those who were not doing it right.
(非常に面白かったですよ、しかしきちんとやっていないとそうではなかったでしょうね。)

Can you describe to us your first rendezvous with Alice?
(アリスと初めて出会った時の状況を教えて頂けませんか?)

I didn't know she was a pianist. I was invited to her.
(彼女がピアニストだと知らなかったのですが、ある日、彼女に招待されたのです。)

I saw the instrument and I thought it was just a property of a family. (something that.)
(その家には楽器(ピアノ)があるのが見え、ただ単に家族のものかと思い、それ以上だとは思わなかったのです。)

I started to play. I remember, it was SonataB flat Minor, no.3 by Chopin.
(私は演奏し始めました。それはショパンのソナタ第三番だったと覚えています。)

I played a movement and Alice said something about that phrase or melody.
(私は一つの楽章を弾き始めたら、アリスが何か、フレーズかメロディについて言っていたんです。)

I realised somebody outstanding just told me that.
(私は、著名な誰かが私にそれをちょうど伝えていることを理解しました。)

ピアノに向かって座るアリスの映像。

I told him he's a talented boy, but he needed to change his hands position.
(私は、彼が才能のある少年であると彼に伝えました。しかし、彼は手の位置を変更する必要がありました。)

He could be imitated for his technique. His hands were extremely tensed.
(彼のテクニックはもっと進化すると感じました。彼の手は非常に緊張していました。)

He looked at me oddly, He was never given such a suggestion.
(彼は驚いて私を見つめました。これまでこんな提案をされた事が一度もないのです。)

So,he asked my relative: "Who is this conceited and sarcastic lady?"
(したがって、彼は私の親類に尋ねました。「このうぬぼれが強く風刺的な女性は誰ですか。」)

It was a short remark, but so fundament,so important.
(短い批評でしたが、原理的で、大変重要だと感じました。)

I asked her if she was a pianist. She only smiled and didn't say anything. So, I was left with a doubt.
(mystery question.)
(私はあなたはピアニストですかと尋ねたのですが、彼女は微笑むだけで何も答えない。なので、疑いを抱いたままその場を離れました。謎を残したままね)

After 10 or 15 classes, while drinking coffee or resting (we gat tired,It's a hard work)
(10から15レッスン教えた後、コーヒーを飲みながら一緒に休憩していた時(厳しいレッスンで大変疲労が激しかったのです)

He offered me a marriage. He was 18.
(彼が私に結婚を申し込みました。彼が18の時です。)

it seemed so unreasonable to me I couldn't even make a comment.
(あまりに突拍子もなく、結婚する理由も感じず何もコメント出来ずにいました。)

I told him not to talk nonsense, I was happily married, had a child, a good life.
(そして、そんな馬鹿げた事を言わないで、私は幸せな結婚をして子供も居るし幸せに暮らしているのよ、と言いました。)

He slammed the door, saying he would achieve it anyway.
(彼はどうせ結婚するに決まっていると言い残した後、激しくドアを閉めて出てゆきました。)

And he did, as you can see.
(そして、あなたのご覧の通り、彼の言う通りになりました。)

自宅でイーヴォ、アリス、息子ゲオルギー君と。ゲオルギー君の集めた切手を見ている。

Ivo:That was 1492? Is it possible?
(1492年もの?そんなのってあり得る?)

Ivo:Give it to me.(I want ....one.)
(これちょうだい)

son:(noooo!)
(だめ!)

Ivo:Why not?
(なんでだめ?)

Alice:Take the pink one.
(ピンクのあげなさいよ。)

His hands haven't been set and confident yet. It's a disease of all pianists in the beginning.
(彼の手はまだ完全な位置に到達していませんでした。これは多くのピアニストの最初の病気です。)

A hand is always tensed and it shouldn't be. It must always be free.
(手は常に緊張します。また、それはそうであるべきではありません。常に自由であるべきなのです。)

Liszt used to say:"Pianists must see a wrinkle here all the time.That's the basics.Completely free arm. without a gram of weight.All the force is in the fingers."Hand structure is very interesting.
(リストはよく言っていました。「ピアニストはここにいつも皺が見えなくてはならない。これが基本です。体重のかからない完全に自由な腕、全ての力は指先だけにあるように。」運指法の構築は大変興味深いですね。)

レッスン室でイーヴォとアリスの映像に切り替わる。


THe tension gradually disappeared and his hands are completely free now.
(緊張から解き放たれ、彼の手は完全自由を得ました。)

Liszt used to say: "Pianits must fly over the keyboard like a bird."
(リストはよく言いました。「ピアニストの手はキーボードの上を鳥のよう飛ばなければならない。」)

He is completely free now.
(彼は今、完璧に自由になりました。)

♡この映像を観ての感想♡
ゲオルギー君に切手をねだって断られていたのがかなりツボでした(笑)多分撮影のために演出された光景だったと思うのですが。しかし日頃は朝から晩までママンをレッスン室に閉じ込める悪いにいちゃんなのでは???なので切手なんてやんな〜い!ってなことになったのじゃ...ヽ( ̄Д ̄*)
イーヴォの隠し切れないすねた表情が可愛かったです。
全くアリスにしてみれば、二人手のかかる息子がいるような感じだったんじゃないでしょうか?

赤いポットも可愛かった♡



いやあ! 私はポゴレリチの演奏は CDで何度か聴いた程度でありましたが、彼の背後に何時も彼女の指導と愛があったのだと知らずにおりました。
レッスン室での風景はべたべたした様子はなく、イーヴォは微笑む事があっても、アリスは硬い表情を崩さない、あくまでも徹底して指導している様子が伺え、厳しいものを感じましたが。
彼が結婚を申し込んだ気持ちもなんとなく分かる気がしました。それは一枚の写真からですね。
アリスとの最後のピース【ショパンスケルツォ全集】にある、カバーの裏表紙にある、モノクロのふたりの写真。ちょうど結婚した時のものだと思います。その隣の余白に「This is the last recording that Alice Kezeradze and Ivo Pogorelich worked on together. We are all thinking of Alice,who is no longer with us.」とあります。

この写真からは(著作権の関係かネットには無い。残念。)年の違いとか全く目立たないです。(諸説みましたが、どうやら14歳年上?)寧ろあどけないくらい若く見えるアリスの微笑み。レッスン室では考えられない表情です。それに比べて若々しい青年ではあるものの、ある覚悟を秘めた男らしく誇らしげに見下ろすイーヴォの表情が印象的です。美しい長い指がアリスの肩にうやうやしく添えられています。まるでおとぎ話のようです。日本の男性は若い女の子を寵愛する傾向にあるので、(例外も無論ありますが)一般的に若ければ良い、みたいなかんじがあるではないですか。ちょっと見習うべきだと思いましたよ^^;余談ですが...

こんなに年が離れていて、キツい印象の女性ですが、ピアノに関しての知性、理解が常識を超える程のものだったのが伺えます。誰も見抜けなかったイーヴォの欠点をただ一人見抜いた訳ですから。
それからレッスンを始めたふたり。イーヴォ自身も次々と謎が溶けてゆき、自ら縛られていた欠点から解放されてゆくのがどれほど快かったかしれません。音楽ともっと親密になってゆくと同時にアリスに対する情愛も育んでいたのでしょう。けれども当時人妻だったわけですから、許されるものではありませんよね。ましてや、イーヴォは敬虔なクリスチャンの家庭で育ったと言います。ので、これは大変不道徳と糾弾されかねない行為だったに違いありません。

けれども...。

時に運命はこのようないたずらを良くしでかします。
二人の間にピアノと音楽という共通の言葉があり。それが瞬時に伝わったのなら、それは出会うべくして出会ったのだと。
障壁はあくまで、地上に産まれたゆえの意図的な試練。それをいかに乗り越えてゆくか。
ふたりは様々な障壁を乗り越えてショパンコンクールの前に結婚したのでした。

前のご主人はどのように譲歩したのか、息子さんはすんなり受け入れる事が出来たのか...。
物事はそう容易いものではない事は誰もが知っているはずです。

けれども、これまでふたりが創造した音楽が何よりの答えですよね。
(のちに、息子ゲオルギーさんの撮ったイーヴォの写真がCDカバーになっているそうです^^)
私はそんなロマンスごと、彼の音楽に惹かれ始めたのだと思います。
その後の痛ましい運命も含めてーーー

アリスさんのご冥福を祈りながら.....


Lialeh★


# by arusione23 | 2011-11-25 13:31 | イーヴォ・ポゴレリチ | Comments(0)




Michelangeli play Schumann  Faschingschwank aus Wien (Carnival Prank from Vienna), Op.26

ミケランジェリも私の好きなピアニストのひとりです。
とても音がきらびやかで華やかで好きです。

この「ウィーンの謝肉祭の道化」はキーシンがいつだったかアンコールで4番のインテルメッツォを弾いたのを聴いたのがきっかけで好きになりました。
ほとばしる情熱、そして物悲しさが出ていて、本当に今でもその時の衝撃が忘れられません。

翌日スコアを買いに走ったし、CDも入手しました。
残念ながらいまだキーシンはこの曲をレコーディングしていないのですが....。
時々、アンコールでこんな大曲を弾いちゃうの!!?って驚くようなのから滅多に聴けない、それでいて心ときめく小品を紹介して下さるのもキーシンの魅力です。


# by arusione23 | 2011-11-23 19:49 | Comments(0)



イーヴォ・ポゴレリチの夜のガスパールを練習している貴重な映像がありました。
なんとなく「夜のガスパール」を久しぶりに聴きたくて、ピアニストは誰がベストだろうと探してみたら、この映像が見つかりショックを受けました。
なんて素敵なんだろう。芸術家同士の火花が飛ぶような、音楽を構築していくアトリエなのです。まさに音を彫刻のように刻んで行く。彼女のオンディーヌのストーリーとともに高まる彼の演奏。


ここに、少し字幕の解説をしたいと思います。


where is music actually going? Where has it arrived?
(音楽とは一体どこへ向かうものなのでしょう?そしてどこに到着するのですか)

In all my contracts they represented me as a part of the entertainment industry.
while what I do certainly is not an entertainment. It is hard work. You must use your mind and soul when you come my concert.
(僕の全ての演奏会の契約は音楽を娯楽として捉える社からのものでしたが、僕のはエンターテイメント的な要素は一切ない。それはとても難しいものでね、僕のコンサートに来たら、観客はマインドとソウルを使う必要がありますよ。)


それから建物の映像。ピアノの音が聴こえる

Ivo, start again. Let's the singing by left hand and let be not fast.
Let's start from here.
(イーヴォ、もう一度。左手で歌って、そんなに急がないで)

Look,how interesting. the same tonality.
The beginning is here.
And the tonality is different…
(見てごらんなさい。なんて面白いの。同じ調。始まりの部分。そして、移調する...)

Music seems to reflect the emotions and Ondine's request to her father.
And the father is responding here giving a negative answer…
(音楽は感情を反射させるのよ、オンディーヌの質問に父親の答え。彼は彼女に否定的な答えを出すの...)

Yes. because she is love with mortal human.
(そうだね。だって、彼女は限りある命の男に恋してしまったのだから)

Then a gentle intonation.
(それから、やさしい声が聴こえて来るわ)

It's a Water-King. Isn't it?
(それって水の王でしょう?)

Yes, Water-King. her father.
(そう、水の王。彼女の父親よ)

Again, please, a little more actively!
More actively!All of it !
(もう一度、もっと上げて、そう、もっと、そこでどんどん上げて!)

The father rejects again.
(そこで父親がもう一度拒絶するのよ)


音楽の精神的な部分や神秘性を構築したのは他でもないアリスだったのではないでしょうか。
イーヴォも無論非常に優れたピアニストであり、霊感の高い奏者ではありますが、彼女とのケミストリーからあのような表現力の優れた音楽が産まれたのでしょう。
極端にテンポを落としたリズム、それによって浮き彫りにされる内声部の真実。
最も効果的に魂の源泉に訴えかけて来る音楽が出来上がったのだと思います。
楽譜に書かれた作曲家さえ意図出来ずにいたより深いアプローチに到達しているのは、まさに奇跡としか言いようが無いし、彼らが時代の先端を行っているのだと日に日に明らかになっていくでしょう。

# by arusione23 | 2011-11-23 04:10 | イーヴォ・ポゴレリチ | Comments(0)
< 前のページ 次のページ >